金価格が急落している。スポット金は3週連続で週次下落を記録し、月間高値からの下落率は約17%に達した。イラン戦争という大きな地政学リスクが続くなか、なぜ金は売られているのか。
金の買い方を徹底解説!どこで買うのがおすすめ?現物・ETF・CFDの違い
「有事の金」が機能しない理由
米国・イスラエルによるイラン攻撃(2月28日)以来、金価格は10%超下落している。戦争が起きれば金が上がる——その常識が今回は通じていない。
そもそも金は「利下げ期待」で上がる資産だ。金利がつかない分、市場金利が下がるほど相対的に魅力が増す。ところが今回の戦争は、金にとってむしろ逆風の連鎖を引き起こした。
- イラン攻撃→原油急騰(WTI一時119ドル超)
- 原油高→インフレ長期化懸念
- インフレ懸念→FRBが利下げできない
- 利下げ期待消滅→金を買う理由がなくなる
KCM Tradeのティム・ウォタラー氏は「利下げ期待が金上昇の原動力だったが、原油高がその希望を打ち砕いた」と述べる。実際、CME FedWatchでは2026年中の利下げ確率はほぼゼロに収束している。
さらに安全資産の資金はドルに流れた。ドルは今月だけで2%超上昇しており、ドル建て資産である金は、ドル高になるほど割高になり外国人投資家が買いにくくなってしまった。
中銀買いも急減——地政学だけでは金は上がらない
INGのエワ・マンセイ氏によれば、2026年1月の中銀純購入はわずか5トンで、2025年の月平均27トンから急減している。金の長期上昇を支えてきた中銀買いという柱が、有事のさなかに細っている。
マンセイ氏は「地政学的緊張は金を支えているが、継続的な上昇を推進するには単独では不十分」と述べる。金価格を動かすのは実質利回り・ドル・金利期待といったマクロ要因であり、有事だからといって自動的に上がる資産ではなくなっている。
ただし年初来では依然+6%のプラス圏にあり、中長期の強気派は現状を一時的な調整と見ている。
現在値と注目ライン
- 現在値:4497ドル(3月21日時点)
- 月間高値からの下落幅:約17%
- イラン戦争(2月28日)以来の下落幅:約14%
- 年初来:依然として+6%のプラス圏
Forex.comのマイケル・ブートロス氏が示した主要水準は以下の通り。
サポート
- 4533ドル(61.8%フィボナッチリトレースメント・2025年高値終値):すでに下抜け済み
- 4319ドル(100%エクステンション・年間始値):100%エクステンションに裏付けられた水準。到達した場合、下落余地の枯渇や価格転換が起きやすい
- 4224〜4251ドル(2024年10月反転終値):同様に、到達した場合に価格転換の可能性がある注目領域
レジスタンス
- 4660〜4680ドル:近期下降トレンドライン・61.8%エクステンション
- 4791〜4815ドル:この水準を上抜けなければ下落トレンド継続と判断
- 4996ドル(3月オープニングレンジ安値):ここを上抜けると、現在の下落トレンドそのものが否定される水準
来週の注目点
- 米経済指標は少なく、中東情勢のニュースが相場を左右する週になりそう
- トランプ政権がイランへの制裁緩和・原油放出を実施すれば、原油安→インフレ懸念後退→金反発の可能性
- 中銀買いが回復するかどうかも、中期的な金の方向感を左右する
- 4319ドルを試す展開になるか、4533ドル付近への戻りがあるかが短期の焦点
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