MENU

金が4,700ドル割れ、4,685ドルへ下落 — FOMC開始日にFed利下げ期待は2027年中盤まで後退

当ページのリンクには広告が含まれています。

金スポット価格が日本時間4月28日早朝に1オンス4,700ドルを割り込み、4,685ドル付近まで下落した。FXStreetが4月27日に報じたところでは、イランがホルムズ海峡の再開を条件付きで提案したことでドルと米債利回りが上昇し、金が売られた。同日から始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、市場の利下げ期待は2027年中盤まで後ずれしている。

金の買い方を徹底解説!どこで買うのがおすすめ?現物・ETF・CFDの違い

目次

4,700ドル割れの引き金 — ホルムズ提案と米債利回り上昇

4月27日の海外市場で、イランは「米国が封鎖を解除し戦争が終わるなら、ホルムズ海峡を再開する。核問題の交渉は後日に延期する」とのメッセージを発した。これを受けて地政学リスクの織り込みが一部後退し、ドルが買われ、米10年債利回りも小幅に上昇した。

金は一般に、ドル建てで取引されるため、ドル高になると他通貨建ての投資家にとって割高になり、需要が減る。同時に金利が上がると、利息を生まない金の相対魅力が下がる。今回はこの2つの要因が同時に働き、4,700ドルの節目を割り込む結果となった。

米先物市場では金6月限が4,721ドル前後で前日比0.44%下落、スポット金は4,685〜4,707ドルのレンジで推移している。前週弊サイトで取り上げた「4,700ドルを挟む攻防」(4月24日記事)の構図が、下方向に抜けたかたちだ。

【DMM 株】口座開設

FOMC利下げ期待は2027年中盤まで後退

4月28日から29日にかけて開かれるFOMCは、政策金利3.50〜3.75%の据え置きが確実視されている。CME FedWatchの織り込みでは4月会合の据え置き確率が100%に達しており、3月27日時点の95.7%からさらに上昇した。

注目はその先だ。FXStreetがまとめたコンセンサスでは、市場が織り込む次の利下げ時期は2027年中盤まで後ずれしている。年内利下げの可能性はほぼ消え、Fedは「インフレ再燃を確認するまで動かない」姿勢に固まりつつある。背景には、4月の原油先物が中東情勢の緊張から急騰し、月曜の取引で約3%上昇したことがある。

📌 キーポイント:なぜ金利が上がると金が下がるのか
金は配当や利息を生まない資産です。一方、米国債のような債券は保有しているだけで利息が入ります。市場金利が上がると、債券のほうが「持っているだけで儲かる」度合いが強まり、相対的に金の魅力が下がります。だから「Fed利下げ期待が後退=金利が高止まり」となれば、金が売られやすくなるのです。

2026年通期コンセンサスは4,916ドル — 押し目買い意欲は残る

足元で売られているとはいえ、機関投資家の中期見通しは強気が続いている。FXStreetが集計した2026年の金平均価格コンセンサスは1オンス4,916ドル。現値の4,685ドル前後から見れば、まだ5%程度の上値余地を見込んでいる計算だ。

ING(オランダ系金融機関)は4月27日のレポートで「インフレ懸念が投資家の金への食欲を萎ませている」と指摘した。短期的にはETFと投機ポジションの巻き戻しで売り圧力が出ているが、構造的なインフレ環境と中央銀行の金購入トレンドは続いており、調整局面は中長期の押し目買いの機会と捉える見方が多い。

テクニカル面では4,775〜4,655ドルが当面の取引レンジ、4,640〜4,530ドルが反転ゾーンとされる。4,655ドルを明確に下抜けると、4,500ドル台前半まで調整が深まる可能性がある。

金が4,700ドル割れに至る連鎖

私たちの生活にどう関係するか

日本の個人投資家にとって重要なのは、ドル建て金価格の下落がそのまま円建て金価格の下落につながるとは限らない点だ。日銀金融政策決定会合(4月28日)の結果次第で円相場が動けば、円建て金価格は別の動きをする。

仮にドル建て金が4,700ドルから4,500ドルへ約4%下落しても、ドル円が159円から165円へ4%円安に動けば、円建て金価格は相殺されてほぼ横ばいになる。日本の純金積立や金ETFを保有する個人にとっては、「ドル建て価格」と「為替」の両輪を見る必要がある。

もう一点、宝飾品や工業用金製品の価格にも時間差で影響が及ぶ。ドル建ての国際相場が下がれば、数週間後に国内の小売価格にも反映される。買い替えや贈答用の購入を検討している場合、相場の調整局面はタイミングとして悪くない。

株・投資信託ならネット証券のマネックス

今後の注目点

第一に、4月29日のFOMC声明文と、ジェローム・パウエル議長の記者会見だ。パウエル議長の任期は2026年5月15日に満了し、今回が事実上の「最後の会合」となる。声明文の文言が変化するか、後任のケビン・ウォルシュ氏への引き継ぎを意識したトーンが出るかが焦点だ。

第二に、日銀会合の結果と植田総裁の会見。据え置きが既定路線だが、6月利上げを示唆する文言が出れば円高圧力で円建て金価格は下押しを受ける。

第三に、ホルムズ海峡を巡る米イラン交渉の進展。提案が実際の合意に進むか、再び対立に戻るかで原油価格と地政学プレミアムが大きく振れる。

松井証券

個人投資家が意識すべき3つのポイント

一つ目は、Fedの利下げ期待後退局面では「金は短期で売られても中期は強い」というパターンが定着していることだ。2025年以降の金高騰局面でも、利下げ織り込みの後退で4〜5%の調整が複数回あったが、いずれも中央銀行の金購入とインフレ懸念で買い戻されてきた。今回も4,500ドル台までの調整は警戒しつつ、押し目買いの目安として捉える戦略が有効になる。

二つ目は、円建てで金を保有する場合の為替リスクだ。ドル建て金価格と為替は逆相関ではなく独立して動くため、両方が同時に逆風になれば損失が大きくなる一方、片方が支えれば損失は限定される。純金積立は時間分散だけでなく、為替リスクを意識した規模設定が重要だ。

三つ目は、貴金属の中でのローテーションを意識すること。プラチナは2025年に127%上昇した後、4月までに15%調整している。銀の2026年コンセンサスは1オンス78ドルで、銀ETFや銀鉱株への分散も選択肢になる。金一辺倒ではなく、貴金属全体の中で相対的に割安な銘柄を選ぶ視点が、長期リターンを押し上げる。

XMTradingで金CFDを取引する強み

  • ✓ 金(XAUUSD)のCFD取引に対応、国際金市場に連動したリアルタイム取引
  • ✓ スプレッドが比較的タイトで取引コストを抑えやすい
  • ✓ MT4・MT5両対応、日本語サポートが充実
  • ✓ 新規口座開設ボーナスあり、少額から始めやすい環境
  • ✓ デモ口座でリスクゼロの練習が可能
XMTradingで無料口座開設 →

※当サイトに掲載する情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品、為替、貴金属等への投資、取引、または売買を勧誘・推奨するものではありません。投資および取引には価格変動等のリスクが伴います。当サイトの情報を利用したことにより生じた損失、損害、トラブル等について、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いかねます。最終的な投資判断は、必ず読者ご自身の判断と責任において行ってください。

ホッホ博士
マネー比較ラボ編集部
金融市場・世界情勢・仮想通貨・FXに関するニュースや解説記事の作成、金融サービスの比較を行っています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次