リップル(XRP)は中東戦争を背景に世界の金融市場が不安定な動きを見せるなか、1.33ドル付近の重要サポートを維持している。ただし、資金流出や個人投資家の関心低下が続いており、上値の重さも意識されている。
XRPは記事執筆時点で1.36ドル付近で推移している。中東情勢を巡る不透明感が市場のリスク回避姿勢を強めるなか、暗号資産市場は全体として回復の兆しを見せているものの、XRPの需要はやや鈍い状況だ。
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XRP関連投資商品で資金流出
CoinSharesのレポートによれば、XRP関連のデジタル資産投資商品では先週、約3000万ドルの資金流出が確認された。現在の運用資産残高(AUM)は約24億ドルで、年初来の流入額は約1億2300万ドルとなっている。
一方、投資資金は他の主要仮想通貨へとシフトしている。先週はビットコイン(BTC)に約5億2100万ドルの流入があり、イーサリアム(ETH)には8850万ドル、ソラナ(SOL)には1460万ドルの資金流入が見られた。
CoinSharesはレポートで「先週、デジタル資産投資商品には総額6億1900万ドルの流入があり、イラン危機に対する市場の初期反応はこの資産クラスにとってむしろ追い風となっている」と指摘している。
XRP ETFでも小幅な資金流出
XRPの現物ETF(上場投資信託)への資金もやや減速している。SoSoValueのデータによると、先週は約400万ドルの資金流出が確認された。
ただし、累計流入額は依然として12億4000万ドルに達しており、純資産総額は約9億8300万ドルとなっている。
個人投資家の関心低下
XRP価格は7月に記録した史上最高値3.66ドルから長期的な下落トレンドが続いており、この影響で個人投資家の関心は低下している。
その結果、デリバティブ市場でも活動は鈍化している。XRP先物の未決済建玉は現在約22.5億ドルにとどまり、7月に記録した109.4億ドルから大きく縮小した。
未決済建玉は未決済の先物契約の総額を示す指標で、市場参加者の関心度を測る重要なバロメーターとされる。
テクニカルでは強気の兆し
テクニカル面では、短期的にはやや強気の兆しも見られる。
XRPは現在1.36ドル付近で推移しており、MACD(移動平均収束拡散)はシグナルラインを上回っている。ヒストグラムも再び拡大しており、短期的な上昇モメンタムを示唆している。
一方、RSI(相対力指数)は43と50を下回っており、依然として弱気寄りの市場環境を示している。
さらに、XRP価格は50日・100日・200日の指数平滑移動平均(EMA)をすべて下回って推移しており、大きなトレンドとしては弱気基調が続いている。
重要な価格水準
当面のレジスタンスは1.40ドル付近で、ここは直近の反発が何度も止められているポイントだ。
さらに上では50日EMAの1.53ドル付近、そしてスーパートレンドの1.58ドルが強い上値抵抗となる。
市場の弱気シナリオを打ち消すには、1.58ドルを明確に上抜ける動きが必要となる。その場合、次のターゲットは100日EMAの1.75ドル付近となる可能性がある。
一方、下値では1.33ドル付近が重要なサポートとなる。この水準を割り込むと、2月28日の安値である1.27ドル付近まで下落余地が広がる可能性がある。
中東情勢による市場のリスク回避ムードが続くなか、XRPは資金流出と需要低迷という課題を抱えながら、重要な価格帯での攻防が続いている。
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