BTCが7万5,000ドル台を回復 — 米確定申告締め切り日の「Tax Day」売り圧力はいつ晴れるか

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2026年4月14日、ビットコイン(BTC)が7万5,000ドル台を記録した。2月5日の急落で6万ドルまで下落して以来、約70日ぶりの高値圏への回復だ。しかし、回復に水を差す可能性がある。本日4月15日は米国の「Tax Day(タックスデー)」、つまり連邦所得税の確定申告締め切り日にあたる。市場関係者は推定28億ドル相当の仮想通貨売却が今日に集中する可能性を指摘しており、回復した価格がどこまで持ちこたえられるかが注目されている。

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目次

2月5日の急落から70日間、市場で何が起きていたのか

CoinDeskが2026年4月14日に報じたところでは、BTCは2月5日に6万ドルまで急落し、その後46日連続で恐怖・強欲指数が「12」という「極度の恐怖」圏に留まり続けた。

この指数は0から100のスケールで、数値が低いほど投資家が悲観的になっている状態を示す。通常の強気相場では50以上を維持することが多いが、今回は約1か月半にわたって底這いを続けた。2月5日の急落の直接的な引き金は、中東情勢の緊迫化と米国による軍事行動の拡大報道だった。地政学的リスクが高まると、投資家はビットコインのようなリスク資産を手放して現金や金(ゴールド)へ資金を移す傾向がある。この「リスクオフ」の動きが連鎖的な売りを呼び、6万ドルまで下落した。

その後、4月に入り中東の停戦協議が再び動き始めるとリスクオンムードが戻り、BTCは徐々に値を戻した。4月14日の7万5,000ドルという水準は2月5日の急落前の水準に並ぶ。同日、ETHは8.6%上昇して2,377ドルを記録し、XRPやSOLも連動して上昇した。

📌 キーポイント:恐怖・強欲指数とは
0〜100のスケールで投資家心理を測る指標。0は「極度の恐怖」、100は「極度の強欲」を意味する。BTC急落時に12まで低下したということは、ほぼ全ての投資家がパニック状態にあったことを示す。こうした極端な恐怖の後には反発が起きやすいとされるが、それを確認するには時間がかかる。

Tax Dayとは何か――なぜ仮想通貨市場に影響するのか

米国では毎年4月15日が「Tax Day」、連邦所得税の確定申告締め切り日にあたる。仮想通貨は米国税法上「財産(property)」として扱われ、株式と同様に売却して利益が出れば「キャピタルゲイン税(譲渡所得税)」の課税対象となる。

問題は、税金を支払うための現金を用意する必要があるという点だ。仮想通貨はそのままでは納税に使えない。このため、毎年4月15日前後に「仮想通貨を売って現金化し、その現金で税金を支払う」という動きが集中しやすい。

Tax Day売り圧力の仕組み

2026年については、アナリストが推定28億ドル相当の仮想通貨売却が今日に発生する可能性があると試算した。2025年後半から2026年初頭にかけての値上がり局面で利益確定した投資家の税負担分が、この時期の売り圧力として現れているという見方だ。

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28億ドルの売り圧力は本当に来るのか――過去のパターンと今年の特殊性

過去を振り返ると、Tax Day前後にビットコイン価格が一時的に下落し、期限通過後に反発する「Tax Dayアノマリー」が見られたことがある。期限後に5〜8%の上昇が記録されたケースも存在する。

ただし、今年は通常とは異なる要因が重なっている。

一つ目は地政学的リスクだ。中東情勢は依然として流動的で、4月22日が停戦の暫定期限とされている。停戦が崩壊すれば再びリスクオフの売りが出る可能性がある。

二つ目は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策だ。4月28〜29日には連邦公開市場委員会(FOMC)の会合がある。FOMCとは、FRBが政策金利を決める会議のことだ。3月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を大幅に下回ったことで年内利下げ期待が高まっており、FRBが利下げを示唆すれば仮想通貨にとって追い風となる。

三つ目は規制の動向だ。米議会では仮想通貨市場の法的枠組みを定める「CLARITY Act」の審議が続いており、4月下旬に上院委員会でのマークアップ(条文の逐条審議)が予定されている。法案が前進すれば機関投資家の参入障壁が下がる。米国の仮想通貨規制の最新動向については、SEC「Reg Crypto」をホワイトハウスに送付した際の規制整備の動きも参照してほしい。

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今後の注目点

Tax Day通過後、次に市場が注目するのは以下の2点だ。4月22日の停戦暫定期限を前後して中東情勢が動けば、仮想通貨を含むリスク資産全体に影響が出る。4月28〜29日のFOMCでは、FRBの利下げに向けたトーン次第でドル安・仮想通貨高というシナリオが現実味を帯びる。BTCが7万5,000ドルを安定的に上回れるかは、この2つのイベントの結果に大きく左右される。

個人投資家が意識すべき3つのポイント

  1. Tax Dayの売り圧力は「集中的だが一時的」。過去のデータではTax Day後に反発するパターンが確認されている。今日だけの下落に慌てて全売りするより、期限通過後の動向を確認してから行動する方が合理的だ。
  2. 7万5,000ドルが短期の分岐点。この水準を安定的に超えて定着できれば、次の心理的節目である8万ドル台が視野に入る。逆に押し返されれば、7万ドル台への再調整も考慮する必要がある。
  3. 4月下旬は2大イベントが重なる要注意週。停戦期限(4/22)とFOMC(4/28〜29)の両方が控えており、どちらの結果が出るまでも方向性が定まりにくい。大きなポジション変更は結果確認後に検討するのが賢明だ。

出典:CoinDesk「Bitcoin Climbs to Highest Level Since Feb. 5 Crash」(公開日: 2026-04-14)、247wallst「Bitcoin Hits 75,000 as XRP, Ethereum, and Solana All Surge」(公開日: 2026-04-14)

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ホッホ博士
マネー比較ラボ編集部
金融市場・世界情勢・仮想通貨・FXに関するニュースや解説記事の作成、金融サービスの比較を行っています。
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