ETH/BTC比率が3カ月ぶり水準に回復 — Q1新規ユーザー82%増が示すイーサリアム基盤の底力

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ビットコイン(BTC)が7万5,000ドルの壁に跳ね返され続ける中、イーサリアム(ETH)が静かに存在感を取り戻している。ETH/BTC比率(ETHの価格をBTCで割った指標)は4月15日時点で0.0313と、2026年1月下旬以来3カ月ぶりの水準まで回復した。CoinDeskが報じた。

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目次

ETH/BTC比率とは何か

ETH/BTC比率は、市場資金がBTCとETHのどちらに流れているかを示す指標だ。比率が上がれば「ETHがBTCより強い」こと、下がれば「BTCが相対的に強い」ことを意味する。2025年後半から2026年初頭にかけてBTCが全面高になった局面では、この比率は0.028まで落ち込んでいた。それが今、0.0313まで持ち直した。

📌 キーポイント:ETH/BTC比率とは
ETHの価格をBTCの価格で割った数値。1に近づくほどETHとBTCの価格が等しくなるが、現実には0.03〜0.07の範囲で動くことが多い。この比率が上昇するとき、仮想通貨市場全体でBTC以外のコイン(アルトコイン)に資金が流れる「アルトシーズン」の前触れとなることが過去にも見られてきた。

ETH/BTC比率の回復と次の分岐点

オンチェーン指標が示すイーサリアムの基盤回復

比率の回復を支えているのは、単純な価格の反発だけではない。イーサリアムのネットワーク利用状況を示すオンチェーン指標が、2026年第1四半期(1〜3月)に大幅に改善した。

CoinDeskによると、Q1のイーサリアム新規ユーザー数は前四半期比で82%増加し、28万4,000人に達した。同期間のトランザクション数は43%増の2億件を超え、過去最高を記録した。さらに、イーサリアム上で発行されているステーブルコイン(ドルに価値を連動させた仮想通貨)の総供給量は約1,800億ドルに膨らみ、全仮想通貨ブロックチェーン上のステーブルコイン残高の約60%をイーサリアムが占めている。

これらの数字は何を意味するか。イーサリアムが単なる投機の対象ではなく、実際に使われるインフラとして機能していることを示している。DeFi(分散型金融)、NFT決済、ステーブルコイン送金といった実需が、ネットワークを支えている。

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なぜBTCは7万5,000ドルを超えられないのか

一方、BTCは直近で7万5,000ドルの抵抗水準に繰り返し跳ね返されている。4月15日に米国の確定申告期限(Tax Day)が過ぎ、仮想通貨売却益への課税に伴う換金売りが一巡した後も、上値は重い状態が続く。BTCが7万5,000ドルを本格的に超えられない間は、割安感の出たETHや他のアルトコインに資金が流れやすくなる。

アナリストの間では「ETH/BTC比率が週足ベースで0.035を奪回できれば、本格的な資金ローテーションのシグナルになる」という見方が広まっている。現在の0.0313からは約11%の上昇が必要で、まだ確認には至っていない。0.035が次の分岐点として市場に意識されている。

また、米国のスポットETH ETFへの資金流入が緩やかに回復していることも、ETH相対優位の背景にある。BTCスポットETFが4月13日に3億2,580万ドルの純流出を記録した一方、ETH ETFへの流出は限定的だった。機関投資家の間でもETHとBTCへの配分見直しが始まっている可能性がある。

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私たちの資産にどう関係するか

仮想通貨を保有している個人投資家にとって、ETH/BTC比率の変化は資産配分を見直すヒントになり得る。BTCのみを保有している場合、比率が上昇局面では相対的に収益率が劣後する可能性がある。逆にETH比率が高い場合、BTCが強い局面での機会損失が生じる。どちらが「正解」というわけではないが、比率の動向を把握しておくことで、より意識的な配分判断が可能になる。

ただし注意も必要だ。ETH/BTC比率の上昇は必ずしも「ETHがドル建てで高くなる」ことを意味するわけではなく、「BTCより下落が小さい」だけのケースもある。比率だけでなく、ドル建て価格の水準も合わせて確認することが大切だ。

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今後の注目点

ETH/BTC比率の行方を左右する変数は複数ある。まず週足での0.035突破の有無。これが実現すれば機関投資家の資金がETH側に動く可能性がある。次に、イーサリアムのレイヤー2(L2)ネットワークの利用拡大だ。L2手数料の低下によって、Q1に続きQ2もユーザー増加が続くかが焦点になる。また米SEC(証券取引委員会)によるイーサリアムETFの追加認可の動きも、価格に直接影響しうる制度面の注目点だ。イーサリアムの次回ネットワークアップグレード(Pectra)の進捗も、開発者コミュニティとデータ量の拡張に直結するため、引き続き注目される。

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個人投資家が意識すべき3つのポイント

  1. ETH/BTC比率0.035が次の分岐点:現在の0.0313から0.035を週足で超えるかが、アルトシーズン移行の目安。超えれば資金ローテーションが加速する可能性がある。超えられなければ、BTCへの集中が続く局面が長引く。
  2. オンチェーン指標で実需を確認する習慣を:価格だけでなく、新規ユーザー数・トランザクション数・ステーブルコイン供給量を定期的に確認することで、需要の変化をいち早く察知できる。CoinDeskやGlassnodeが無料で公開している。
  3. Tax Day売り一巡後のBTC動向を注視:4月15日の米確定申告期限を超え、換金売り圧力は一巡した可能性が高い。BTCが7万5,000ドルを本格的に上抜けるかどうかが、市場全体の方向感を決める次の試練となる。
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ホッホ博士
マネー比較ラボ編集部
金融市場・世界情勢・仮想通貨・FXに関するニュースや解説記事の作成、金融サービスの比較を行っています。
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