USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY、CAD/JPYが揃って調整局面入りとなっている。背景にあるのは、米ドルの急落というよりも日本円の広範な買い戻しだ。
先週、USD/JPYは約3%下落。これは11月以来の大幅安となった。ただしこの動きはドル安主導ではなく、円の全面的な反発によるものだった。
週足チャートでは主要円クロスに強気の包み足やアウトサイドバーが並び、転換点の可能性を示唆している。

金利は一服、それでも円バイアスは維持
日本国債利回りの上昇は足元で一服している。これにより、短期的には円上昇の勢いが鈍る可能性はある。
しかし:
- 先物市場で資産運用会社は円ロングを積み増し
- 株式市場が調整すれば円はリスク回避通貨として再び買われやすい
- 週足レベルでは明確な円優勢シグナル
大局的なバイアスは「円高方向」に傾いている。

USD/JPY:反発は一時的か
月曜の反発はテクニカル的に自然だった。
- 200日EMA上で反転
- モーニングスター形成
- RSIは売られすぎ圏から回復
短期的には:
- 154円
- 154.34(12月安値)
- 155.43(月間ピボット)
- 156円
このゾーンまでの戻りは視野に入る。
ただし、ここで「日足の戻り高値」が形成されれば、再び円優勢シナリオが浮上する。
下方向の重要水準は:
- 150円(1月安値)
- 149円(ギャップサポート)
- 147.50(高ボリュームノード)
150割れが起これば本格的な円高加速の可能性が高まる。

GBP/JPY:215失敗で流れ転換
215円突破を何度も試みたが失敗。その後急反転となった。
現在は208円付近で一旦支えられている。
短期的に210〜212円までの戻り余地はあるが、
戻り売りが優勢になりやすい構造だ。
207.6割れ+100日EMA割れで、円高加速シナリオが強まる。

EUR/JPY:180割れ警戒
181.06付近で下げ止まっているが、既に直近安値は更新済み。
50日EMA付近への戻りは売られやすい。
180円を明確に割れれば、円高トレンド再開のサインとなる可能性がある。

CAD/JPY:構造はやや強めだが…
他クロスと異なり、まだ前回安値は維持している。
113円突破なら114円トライの可能性もあるが、
中期的には円優勢バイアスが優位だ。

結論:円は「静かに主役」に戻りつつある
- 週足で強い円反転シグナル
- クロス円は揃って高値から3%超下落
- テクニカル構造は円優勢を示唆
短期的な戻りはあり得るが、
本命シナリオは戻り後の再円高トレンド。
今後の焦点は:
- USD/JPYの154〜156での攻防
- 150円割れの有無
- 株式市場のリスクオフ加速
円は単なる反発ではなく、トレンド転換の初動にある可能性がある。

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