リップル(XRP)は足元で1.47ドルまで上昇し、直近のレジスタンスとされていた1.40ドルを明確に突破した。関税を巡る不透明感の後退と仮想通貨市場全体のリスク選好回復が追い風となり、週安値1.31ドルからの上昇率は約12%に拡大している。背景には、現物ETFへの資金流入再開という機関投資家主導の買い戻しがある。

ETF流入が短期モメンタムを支える
SoSoValueのデータでは、直近で300万ドルの資金がXRP現物ETFに流入。累計流入額は12億3,000万ドルを維持し、運用資産総額(AUM)も増加傾向にある。継続的な資金流入は、機関投資家の関心が再び高まりつつあることを示唆する。
この動きが1.40ドル突破の直接的な触媒となった可能性が高い。
ただしデリバティブ市場は弱い
一方で、先物未決済建玉(OI)は依然として低水準にとどまり、7月のピーク(約109億ドル)からは大幅に縮小している。今回の上昇は、強力なレバレッジ主導というよりも現物中心の買い戻し色が強い。個人投資家の本格的な回帰はまだ確認できていない。
テクニカル分析:次の焦点は1.63ドル
1.40ドルを上抜いたことで、短期的な下降構造は一部崩れた。次の焦点は1.60~1.63ドル付近の供給帯となる。この水準は50日EMAや過去の戻り高値が重なるゾーンである。
ここを明確に突破できれば、200日EMAが位置する2.08ドルが中期的なターゲットとして浮上する。
一方、再び1.40ドルを割り込む場合、ブレイク失敗とみなされ、1.33ドルが再テストされる可能性も残る。
結論
XRPは1.47ドルまで急伸し、構造的にやや強気へ傾きつつある。しかし、上昇の主役は依然として機関資金であり、個人投資家の参加が伴わなければ持続的トレンド転換には至らない可能性がある。
次の分岐点は1.63ドル。ここを抜ければ、地合いは一段と改善する。。

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