リップル(XRP)は足元で下落圧力にさらされている。執筆時点で価格は1.35ドル前後と、前日につけた1.42ドルから反落。2%超の調整となり、直近の上昇分をほぼ打ち消す展開だ。
背景にあるのは、米国とイランの軍事衝突を発端とした中東情勢の不透明感だ。紛争は複数の国に拡大しており、市場全体にリスク回避姿勢が広がっている。米国のドナルド・トランプ大統領が戦闘の長期化の可能性に言及したとの報道もあり、投資家心理は一段と冷え込んでいる。
仮想通貨市場全体のセンチメントは「極度の恐怖」圏にあり、XRPも例外ではない。
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先物市場ではショート優勢
XRPの先物市場では、オープン・インタレスト(OI)加重の資金調達率がマイナス圏にとどまっている。足元ではマイナス0.0118%と、レバレッジをかけた参加者の多くが下落を見込んだポジションを構築していることを示唆する。
この状況では、小幅な反発があってもショートの積み増しやロングの清算によって押し戻されやすい。実際、価格の戻りは鈍く、売り優勢の構図が続いている。
もっとも、資金調達率が長期間にわたり大幅なマイナスとなれば、ショートスクイーズの引き金となる可能性もある。売りポジションの巻き戻しが起これば、短期的な急反発や局地的な底打ちにつながるシナリオも否定できない。
ETF資金流入は継続
一方で、機関投資家の関心が完全に失われたわけではない。
米国上場のXRP現物ETFには、月曜日に約700万ドルの資金流入が確認された。内訳は、Bitwiseが約469万ドル、Canary Capitalが約228万ドルである。累計流入額は12億5000万ドル、純資産総額は10億2000万ドルに達している。
地政学リスクが高まる中でもETFへの資金が流入している点は、長期的な需要が一定程度維持されていることを示している。
テクニカル面では下方向リスク優勢
テクニカル面では、依然として弱気シグナルが目立つ。
XRPは下降トレンドラインの下に位置し、さらに50日・100日・200日指数平滑移動平均線(EMA)をいずれも下回って推移している。これらのEMAは1.58ドルから2.03ドルに集中しており、上値には厚い売りゾーンが形成されている。
トレンド指標は1.61ドル付近に位置し、依然として下降方向を示している。MACDはシグナルラインをわずかに上回るものの、ヒストグラムは縮小しており、勢いは限定的である。全体としては、反転というよりも調整局面の色合いが強い。
重要水準は1.42ドルと1.33ドル
目先のレジスタンスは、トレンドラインが走る1.40ドル付近、次いで直近高値の1.42ドルである。日足終値で1.42ドルを明確に上抜ければ、次の上値目標として50日EMAが位置する1.58ドルが視野に入る。
一方、下値では1.33ドルが初期サポート。ここを割り込めば、2月のサポート水準である1.12ドルまで下落余地が広がる可能性がある。

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