円相場は対ドルで上昇基調を強め、テクニカル面で重要な節目に差し掛かっている。ドル円相場は足元では週ベースで2024年11月以来となる大幅な円高ペースとなる可能性が出ている。
ドル円は1月の高値圏(157円台後半)で反転を示した後、売りが優勢となった。直近では3日連続の円高となり、相場は151円台後半から152円ちょうど近辺の重要なサポートゾーンに接近している。
151円台後半が当面の分水嶺
テクニカル分析では、151円95銭〜152円09銭が当面の重要ゾーンとされる。この水準は、
- 2022年および2023年の高値
- 2025年上昇局面に対する38.2%押し
- 1月安値近辺
が重なるテクニカル上の“合流点”にあたる。
この水準を明確に下抜け、日足終値ベースで割り込む場合、下値余地が一段と拡大する可能性がある。次の支持水準としては150円92銭(昨年7月高値)、さらに150円30銭台(200日移動平均線付近)が意識される。

一方、このサポートで下げ止まりが確認されれば、来週にかけていったん相場が安定する展開も想定される。目先の戻り局面では、154円79銭が上値の目安となりやすい。
156円台後半を突破できるかがトレンド転換の条件
中期的な円高シナリオが否定されるには、156円64銭〜67銭(年初来レンジの61.8%戻し)を日足終値で上抜ける必要がある。この水準を明確に回復すれば、大きなトレンド反転の可能性が浮上する。
さらに上では157円70銭(2025年高値終値)が次の上値メドとなる。
米CPI控え、ボラティリティ拡大へ
今週は米国の重要インフレ指標である1月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、相場の変動が拡大する可能性がある。
直近の米雇用統計が強い内容となったことで、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期を巡る見方が後退。FF金利先物市場では、6月利下げの確率は約60%と、前週の76%から低下している。
インフレ指標の結果次第では、金利見通しが再び変化し、ドル円の方向感を大きく左右する可能性がある。
当面の焦点
- 151円95銭〜152円09銭の攻防
- 154円79銭を上値抵抗として抑えられるか
- 米CPI後の週足終値の位置
ドル円相場は重要な分岐点に差し掛かっている。151円台後半を巡る攻防と週末の終値水準が、来週以降の方向性を決定づける可能性が高い。
参考:Forex.com

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