金(XAU/USD)は欧州時間にかけて日中高値を更新し、5,200ドル台の定着を試す展開となっている。これで2日連続の上昇であり、安全資産としての需要が継続していることが背景にある。
市場では、米国の通商政策を巡る不透明感や、米国とイランの核協議を巡る地政学リスクが金相場を支えている。
トランプ関税を巡る不透明感が重しに
米最高裁がトランプ大統領の大規模輸入関税の一部を差し止めた後、大統領は1974年通商法122条を発動し、追加関税を課す方針を示した。当初は10%とされたが、その後15%に引き上げる可能性にも言及している。
ただし実際の発動水準や継続期間については不透明感が残る。関税方針が頻繁に変わる可能性があることが、投資家心理を不安定にし、安全資産である金への資金流入を後押ししている。
米・イラン協議と軍事衝突リスク
米国とイランは核問題を巡る第3回協議を予定しているが、中東地域では米軍の大規模展開が進んでおり、軍事衝突への警戒も消えていない。
トランプ大統領は一般教書演説で、イランの核武装を阻止する姿勢を強調した。こうした地政学リスクも、金価格の追い風となっている。
ドル軟化と利下げ観測も支援材料
米ドルがやや軟化していることも金相場を支える要因だ。FRBはタカ派姿勢を維持しているものの、市場では年内に25bp(0.25%)の利下げが3回実施される可能性が織り込まれている。
さらに、関税を巡る報復措置やサプライチェーンの混乱が経済に悪影響を及ぼすとの懸念も、ドル買いを抑制している。利回りを生まない資産である金にとっては、ドル安と利下げ期待は追い風となる。
テクニカル分析:5,100ドル突破が分岐点
直近では5,100ドルの水平抵抗線を明確に上抜けたことが、強気派にとって重要なシグナルとなった。
価格は現在、4時間足チャートでは200期間単純移動平均線(SMA、約4,948ドル)を上回って推移しており、中期的な上昇構造は維持されている。
指標の状況
- RSI:59付近で50を上回っており、買い圧力は依然残存
- MACD:シグナル線を下回りマイナス圏に入りつつあり、上昇モメンタムの減速を示唆
つまり、基調は強いが、勢いはやや鈍化しているという状態だ。
注目水準
下値
- 5,150ドル:短期サポート
- 5,100ドル:重要サポート
- 5,050ドル:下抜けた場合の次の焦点
- 4,950ドル:200SMAが位置する中期防衛ライン
上値
- 5,220ドル:直近の抵抗
- 5,260ドル:明確に突破すれば上昇再加速のサイン
5,260ドルを上抜ければ、再び月間高値更新が視野に入る。
まとめ
金は現在、
・通商不透明感
・地政学リスク
・ドル軟化
・利下げ観測
という複数の支援材料を背景に、5,200ドル超での定着を試す局面にある。
テクニカル面では上昇構造を維持しているが、モメンタムにはやや警戒が必要だ。今後は5,260ドルの突破可否が次の焦点となる。
安全資産需要が続く限り、押し目は限定的となる可能性がある。
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