【金価格】5100ドルの攻防:強気の中東リスク vs 急騰するドル 綱引きを制するのはどっちだ?

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金(ゴールド)価格は週明けの取引で下落後に持ち直し、1トロイオンス=5100ドル台を回復した。ただ、ドル高の進行が重しとなり、上値は限定的との見方が広がっている。

金(XAU/USD)は週明けの取引で一時4日ぶりの安値を付けた後、100ドル以上反発し、5100ドル台を回復した。ただし、この日の金価格は依然として前日比で約0.4%下落している。

背景には、中東情勢の緊迫化とドル高という相反する要因がある。

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中東情勢の緊張が金を下支え

市場では、中東戦争の長期化が世界経済やエネルギー市場に与える影響への懸念が強まっている。米国とイスラエルによるイラン攻撃は10日目に入り、停戦の兆しは見えていない。

さらに、イランでは故アリー・ハメネイ師の息子であるモジタバ・ハメネイ師が新たな最高指導者に就任した。強硬派体制が継続するとの見方が強まり、地政学リスクの一段の拡大が意識されている。

加えて、世界のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の閉鎖リスクも市場の不安材料だ。原油や天然ガスの輸送が滞れば、世界経済に大きな打撃を与える可能性がある。

こうした地政学リスクの高まりは、伝統的な安全資産である金の需要を支える要因となっている。

原油急騰がドル高を後押し

一方で、原油価格の急騰はドル高を招き、金の上昇を抑える要因となっている。

原油価格は一時25%以上急騰し、インフレ懸念が再燃。これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)が近い将来に利下げを行う可能性は低下したとの見方が強まった。

この結果、米ドルは2025年11月以来の高値水準まで上昇。利回りを生まない資産である金にとって、ドル高は通常マイナス材料となる。

市場では「安全資産としての金」と「ドル高」という二つの要因が綱引きをしている状態だ。

テクニカル面ではやや弱気

テクニカル面では、短期的にやや弱気のシグナルが出ている。

4時間足チャートでは、金価格は上昇トレンドを示す200期間指数平滑移動平均(200EMA)の上で推移しており、大きな上昇トレンド自体は維持されている。ただし、勢いはやや鈍化している。

MACDはシグナルラインをわずかに下回り、ヒストグラムも小幅にマイナス圏へ。RSIは43付近と50を下回っており、短期的な上昇圧力の弱まりを示している。

重要な価格水準

当面のサポートは5060ドル付近で、ここを割り込むと心理的節目である5000ドルが次の重要水準となる。この水準は200EMAと直近安値が重なる重要なポイントだ。

一方、上値では5140ドル付近が最初のレジスタンスとなり、次の節目は5180ドル。この水準を明確に上抜ければ、再び上昇トレンドが強まる可能性がある。

ただし、5000ドルを下回る場合には、4960ドル付近までの調整も視野に入る可能性がある。

中東情勢の行方とドルの動きが、今後の金相場の方向性を左右する重要な要因となりそうだ。

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ホッホ博士
マネー比較ラボ編集部
金融市場・世界情勢・仮想通貨・FXに関するニュースや解説記事の作成、金融サービスの比較を行っています。
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