ビットコインが7万2000ドル台を回復し、仮想通貨市場全体に反発の動きが広がっている。一方で、価格は歴史的に重要なレジスタンスゾーンに差しかかっており、上昇トレンドが本格化するかどうかはまだ不透明な状況だ。
執筆時点でビットコイン(BTC)は7万2500ドル付近で推移しており、前日比で約6%上昇している。ビットコインの上昇を受けて市場全体のセンチメントも改善しており、仮想通貨の時価総額は約2兆4300億ドルと、前日から約5%増加した。
ビットコインが反発
ビットコインは長く続いた7万ドル未満の保ち合いを上抜け、今週に入ってから急伸した。テクニカル的には、相対力指数(RSI)は日足で55付近まで上昇し、買い圧力の回復を示している。また、MACDもゼロラインに接近しており、モメンタムは徐々に強気方向へ傾きつつある。
ただし、中長期トレンドはまだ完全に強気とは言えない。50日、100日、200日の指数平滑移動平均線(EMA)はいずれも下向きであり、上値では売り圧力が残っている可能性がある。
テクニカル面では、まず50日EMAの7万4382ドルを突破できるかが焦点となる。ここを明確に上抜ければ、フィボナッチ50%水準にあたる7万8258ドル、さらに100日EMAの8万1801ドル付近まで回復が拡大する可能性がある。
下方向では、6万8839ドル付近のブレイクアウトラインがサポートとして機能する可能性が指摘されている。
市場心理はいまだ「恐怖」圏
市場心理もやや回復している。CoinMarketCapの「仮想通貨恐怖・強欲指数」は前日の19から29まで上昇した。
ただし、40未満は依然として「恐怖」圏とされており、市場が完全なリスクオンに戻ったとは言えない。強気相場の目安とされる「60以上」にはまだ距離がある。
最大の壁は7万3500〜7万4500ドル
一方、市場参加者が最も注目しているのが、7万3500ドルから7万4500ドルにかけてのレジスタンスゾーンだ。
この価格帯は過去にも大きな値動きを引き起こしてきた重要なポイントである。2024年には何度も上昇を阻まれた水準であり、2025年4月の市場急落時には逆にサポートとして機能した。
さらに今年初めの大規模清算局面では、このゾーンを割り込んだことで急落が加速した経緯もある。
今週のブレイクアウトも、このエリアに到達したことで一旦勢いが止まっている。
強気転換か、戻り売りか
現時点では、相場は方向感を探る段階にある。
このレジスタンスが維持されれば、7万ドル、6万2600ドル、そして6万ドルが下値の注目水準となる。一方で、7万4500ドルを明確に突破すれば、50日移動平均線をきっかけに買いが加速し、8万ドル台への回復シナリオも視野に入る。
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